Raiding Project

 東京を拠点に活動するライター、マルチアートプロデューサーのローランド・ハーゲンバーグ(Roland Hagenberg)の着想によるもので、同氏が総合的にキュレーションにあたっています。10年前からハーゲンバーグは、東京で活躍する建築家たちの手による「田舎暮らしの家」10棟の建築を構想しており、それぞれの作品がさまざまな機能を持ったマイクロ・ハウスとなることを考案してきました。2011年、藤森氏のほかに、すでに展示会などで構想を明らかにしている建築家としては、プリツカー建築賞受賞のSANAA(妹島和世、西沢立衛)、原広司 、青木淳、伊東豊雄、隈研吾、山下保博、KDa ことクライン・ダイサムなどが名を連ねられています。

鸛庵建築について現地での建築施工管理には、リチャード・ウォシュイッツ(ウォシュイッツ・エンジニアリング代表)があたり、同氏は、ライディングのフランツ・リスト音楽ホール(600名収容)の監督も手がけました。展示会、スポンサー関連、教育関連事業に関する窓口には、ライディング財団(TheRaiding Foundation)があたります。

 

 

 

 

 

 

ライディング・ プロジェクトは、巨大都市の空間と田舎の隠れ家のクロスオーバーを象徴する、マイクロ・ デザインハウスを集めたものです。本プロジェクトの建築物は、相互接続する世界における機動性、 変化、多機能性に取り組んでいます。

Raiding Project 展覧会に備えて

Japan Liszt Raiding 展覧会 DM / ウィ−ン建築センターに於いて

 

ライディング・プロジェクトにはグローバリゼーションが適用されている。 つまりは、互いに利益を得るような東と西の交易だ。藤森が初めてリスト愛好者の巡礼地を訪れた直後、村長の マーカス・ランダウアーは、村の中心におかれた醜い変圧器を、地元の職人がつくった「焼き杉」で覆った。ラ イディング村と東京の間で始めた対話は、次のような現代的な設問への解答を意図したものである。

「つなぎ目がわからないほどつながった世界の中にあって、現在あえて農村に住むことに意味があるのか?未来 の大都市景観に吸収することができるような農村生活の構造的側面は存在するのか?」この設問への解答は、建 設過程において、ワークショップとシンポジウムにおいて、一歩一歩と提示されていくことになるだろう。 一方で、ツリーハウスを好む藤森はブルゲンラント地方の自然景観からインスピレーションを得ている。彼の設 計した建物に取り込まれたのは 12m の高さのオークの枝で、あたかも建物から外に伸びだしているように見え る。そして、枝の先には大きな鳥の巣がある。 これは、例年、多くのコウノトリが南アフリカまでの渡りの途中、ライディング村に立ち寄るからだ。藤森は、 自らの『鸛庵』について次のように語る。「ある意味で、私たち建築家も渡り鳥みたいなものなのです」。さらに いえば、この建物は「焼き杉」という、表面を炭状に焼いたヒマラヤスギで覆われている。火で処理され炭化し た木材は耐火性が高まり、強度も増す。日本では何百年も前から、農夫や山林管理者たちは木材をこのようにし て扱ってきた。つまり「焼き杉」で建物を守ってきたのだ。板の深みのある黒色が、建物に時を越えたミニマリ ズムの魅力を与える。藤森の作品が最初に完成し、原広司の「ハラ ハウス」がそれに続いた。ライ ディング村はハンガリー国境から数マイルのところに位置し、ブラウフレンキッシュというすばらしいブドウで 知られ、昔ながらの農家とワイン農園の間にある。建築士リヒャルト・ヴォシツは「ライディング・プロジェク トの居住可能な彫刻は、もちろん目を引きつけますよ」と言う。日本のミニマリズムはオーストリア・アルプス のプラグマティズムと出会った。人口 1000 万を超える首都東京の、落ち着きのない毎日の騒々しさが、段々になっているブドウ園の静かな素 朴さに直接向き合う。にもかかわらず、一連の建物がエイリアンのように見えるわけではない。「逆に、建物は 慎重に背景をなす文化景観と統合されています」と、リストコンサートホールの建設に関わった建築設計士のリ ヒャルト・ウォシツは述べる。                                                                                                                                                                         ローランド ハーゲンバーグ                    

 

 

 

 

 

 

 

ディートマー・シュタイナー

ウィーン建築センター館長

 

ライディング・プロジェクトはトレンドの一部をなしています。

近年、新しい形態の観光客受け入れ態勢が醸成 されつつあります。巨大ホテルや地中海クラブ的な建築は流行おくれです。アイルランドでも、ノルウェーでも、 そしてライディング村でも、そういった建築の代わりに、風景の中に細やかに包み込まれ、高度な建築のスタン ダードを見せるような、小規模で独立した作品が現れています。これらの建築は、来訪者にとても特殊な空間体 験を提供します。ライディング村の日本人建築家の建築群も、またこういった思想を体現しているのです。 ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

 

 

 

 

 ウィ−ン建築センターで展覧会の準備から開催に至るまで、幅広い年代層の人たちが訪れた。同時期に原氏、藤森氏、隈氏も来館、建築センターの会場ではシンポジウムが行われた。 

Japan Liszt Raiding展の模様、藤森氏による焼き杉のワークショップ

(2010年9月 オーストリアORF TVより) 

 

RAIDING PROJECT / Crossover architecture  展覧会    

 

Presented by MINI    

http://kingo.t.u-tokyo.ac.jp/ohno/event/mini.pdf#search='ミニ+クロスオーバー展覧会'

 

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